<2018.2.25のメッセージ>   メッセージ:小山 大三 師

だれよりも神の祝福を求めた信仰者ヤコブ


 創世記25章~35章
 ヤコブは、その誕生の次第からして、とても神の祝福を受けるにふさわしいと思えないほど
 人間的で、決してほめられた性格ではありませんでした。
 しかし、神はヤコブを選び、召し、ご自身の祝福の器とされました。
 神はヤコブの生涯に介入され、彼を砕き、練り、聖別し、彼を祝福されました。
1.生まれつきのヤコブ
(1)押しのける者 (創世記25・24~28)
 ヤコブとは、ヘブル語で『押しのける者』という意味です。
 出産の時からして、ヤコブは負けずぎらいで、兄を押しのけようとしました。
(2)野心家 cf. 創世記25・27~34
 ヤコブは兄エサウの長子の権利をうらやみ、何とかして手に入れたいと思っていました。
 ヤコブは野心家だったのです。(創世記25・34、へブル12・16)
(3)ペテン師 (創世記27・1~40)
 リベカは、かつておなかの中の双子について神からの預言を受けていましたので
 (創世記25・23)、預言とヤコブへのひいきの気持ちから計略を考え、ヤコブが祝福を
 得るようにしました。
 ヤコブ自身も、この計略をすぐに受け入れ実行に移しました。
(4)努力家、ずる賢い者 cf. 創世記29章、30章
 祝福を奪われたことを知ったエサウは、弟ヤコブを恨むようになり、ヤコブを殺そうと考え
 始めました。
 それを知ったリベカは、ヤコブにカランの地へ逃げて行き、兄ラバンの元に身を寄せるように
 言いました。
 カランの地の伯父のラバンは快くヤコブを受け入れたので、ヤコブはラバンの家畜を飼って
 仕えるようになりました。
 ラバンの娘のラケルを愛し、彼女と結婚するために、十四年間もラバンのために働きました。
 このことからヤコブの努力家としての一面を伺い知ることができます。
 さらに六年間ヤコブはラバンに仕えました。


2.ヤコブの長所
 ヤコブの長所は、神の祝福への渇望にありました。
 兄のエサウが目の前の快楽を求め、ただせつな的欲望に生きようとしていた時に、ヤコブは
 長子の特権と祝福とを望んでいました。
 霊的な事柄に強い関心を抱いていたのです。


3.ヤコブの試練と聖別
(1)ベテルにおけるはしごの夢 創世記28・10~22
 ヤコブは眠っている間に夢を見ましたが、明らかに神から与えられた夢でした。
 ヤコブが見たはしごとは、イエス・キリストご自身でした。(ヨハネ1・51)
 イエスは天と地の間に立ち、神と人とを結ぶ仲介者として、約二千年前に地上に来られました。
 ヤコブは大きな励ましを受け、現れてくださった神に献身を示して祈り、十分の一を神にささげ
 ることを誓い、彼の信仰を具体的に現しました。
(2)ラバンの下で仕えたヤコブ 創世記29章~31章
 野心家でずる賢いヤコブを砕く上で主がお用いになったのが、伯父のラバンでした。
 ヤコブは兄のエサウを欺きましたが、今度は自分がラバンによって同様の経験をさせられること
 になりました。
(3)ペヌエルの体験(創世記32・22~31)
 ペヌエルの体験は、ヤコブにとって自我の死の体験でした。
 長く暗い夜を主との格闘のうちに過ごす中で、彼は死の経験へと導かれました。
 私たちクリスチャンも御霊の導きの中で、長く暗い夜へと導かれることがあります。
 しかし、その経験は死へと私たちを導くだけでなく、真実な祝福と幸福と勝利へと導くもの
 です。
 死を通る時、復活の命の領域へと移されるのです。