2020.4.26 希望を与えて下さる忍耐と励ましの神  小山大三師

メイン聖書箇所:ローマ15:4~5 【音声ブログ】

 ローマ15:4~5『かつて書かれたものはすべて、私たちを教えるために書かれました。
 それは、聖書が与える忍耐と励ましによって、私たちが希望を持ち続けるためです。
 どうか、忍耐と励ましの神があなたがたに、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを抱かせてくださいますように。』


 新型コロナウイルスの感染の流行により、緊急事態宣言が出され2週間以上が経ちました。
 テレビなどのニュースを見聞きしていますと、希望を失うような暗いニュースばかりです。
 世界経済は一気に大上況に陥ってしまいました。
 国内産業も自粛要請の中で大きな大きく落ち込み、派遣社員やパートの人たちを始めとして多くの人たちが職を失い始めています。
 学校も休校となり、子どもたちも大人も上自由な生活を強いられています。
 しかし、私たちには、素晴らしい味方があります。
 天地を造られ、その中に満ちているすべてのものをお造りになった全能者が私たちの味方です。
 私たちを愛し、心配して下さり、励まして下さるお方があるのです。
 五感に頼るのではなく、このお方の語られることに耳を傾けて生きて行きましょう。
 そこに希望があり、喜びがあり、解決があり、力があるのです。 
 神の言葉に目を留め、耳を傾けて今週も生きて行こうではありませんか。


1.励ましは、人に生きる力を与える
(1)失意の中にあったニクソン元大統領への励まし
 アメリカのニクソン元大統領が生きる希望を失い、病院で死ぬことばかり考えていた時、伝道者のビリー・グラハムの妻ルースは気転をきかし、失意の中にあったニクソン元大統領を励ましました。
 小型飛行機で『神はあなたを愛しておられます。私たちもあなたを愛しています。』の垂れ幕を病室から見えるようにしたのでした。
(2)お母さんの励ましによってすばらしい発明家になったエジソン
 いつも質問ばかりしていて、学校の勉強についていけなかったトーマス・エジソンでした。
 学校の先生からは、『もう見込みのない生徒です』と告げられました。
 母親は息子を信じ、毎日教え、うまくできなくても信じ励まし希望を与え続けました。
(3)世の中には、三種類の人々がある(ウォルト・ディズニー)
 ①他人を落胆させて踏みつける、毒気に満ちた人。
 ②芝刈りタイプの人・・・心根は良いが、自分の家の芝生のことばかり考えていて、他の人々を助けようとしない人。
 ③励ます人・・・他の人々の人生を豊かにする人。励まし、引き上げてくれる人。
(4)励ましを与えないことは、他の人に大きな影響を与える(特に親子関係において)
 父親から励まされることのなかったアメリカのある息子は、父親が築いた大きなビジネスを頑なに継ごうとはしませんでした。
 彼が少年の時、父親は、キャッチボールを教えて、10球連続で取るテストを毎回与えましたが、10球目には、決して取ることのできないボールをあえて投げ続けたのでした。


2.希望を与えて下さる忍耐と励ましの神 ローマ15:4~5、15:13
(1)キリストこそ栄光の望み コロサイ1:27
(2)地上での働きを通してキリストが与えられた希望
 ①病気のいやし
 ②罪の赦し
 ③人生の目的、新しい生きる希望
 ④天の御国への希望 ・・・死後に天国に行けるのだよ、という安易な教えではなく、永遠の御国を前提としてきちんと準備するようにという教え。
   マタイ6:20、6:23、ルカ12:21
(3)復活の希望
 あなたは死に対する用意ができていますか。
 コロナウイルス感染の脅威だけではありません。
 世界中が異常気象の中にあります。
 台風、集中豪雨、大洪水、記録的大雪、大地震、ききんなど、様々な災害が後を絶ちません。
 そのようなことに、いつ巻き込まれるともかぎりません。
 交通事故や飛行機事故にいつ遭うともかぎりません。
 突然の病が私たちを襲うやもしれません。
 幸いな人は、いつでも死に対する用意のできている人です。
 ある人は、幼くしてこの地上を去って行きます。
 ある人は、20代で、人生これからという時に突然の事故で亡くなります。
 ある人たちは、若くして病に倒れ、夢やぶれて地上を後にしています。
 もし医者から『あなたはガンです。あなたの寿命はあと1ヶ月です。』と宣告されたら、あなたはどんな気持ちでしょう。
 多くの人が『もっと長く生きたい。もっと仕事をしたい。せめて子供が大きくなるまで生きたい。』などと泣き叫ぶことでしょう。
 私は対照的な二人の人を知っています。
 二人ともすでに地上を後にしておられます。
 ひとりの方は、健康で、会社を経営し、多くの人たちを使っていました。
 まさにこの世の成功者でした。
 剛胆で、恐れるものは何もないような人でした。
 しかし、体調を崩して入院していたある日、自分がガンに冒されていることを知ったのです。
 彼は戸惑い、恐れ、嘆き、生きる気力を失ってしまいました。
 そして、平安のないまま地上を後にしたのでした。
 もうひとりの人は、私の友人の牧師でした。
 彼は肝臓ガンで、52歳で亡くなりました。
 医者から『もう1ヶ月の命かもしれません。』と宣告されたのです。
 まだ学校に通う息子たちを抱えていました。
 子供たちのことが心配だったと思います。
 教会の人たちのことも気にかかったと思います。
 無念だったと思います。
 しかし、彼は上思議なくらい冷静でした。
 平安でした。
 ホスピスの看護士の方は、取り乱し泣き叫ぶ人たちを看護することには慣れていましたが、このように穏やかな人は初めてでした。
 どのように対応してよいか分からず、病院のチャプレンに相談されたほどでした。
 私の友人は、突然やってきた死への備えができていたのです。
 自分が地上を去っていった後も、子供たちを心配し、養ってくださるイエス・キリストに信頼していたのです。
 今彼はもはや地上にはいません。
 しかし、天国において、生きているのです。
 イエス様は言われました。
 『わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。』
  (ヨハネ11・25)
 あなたもイエス・キリストを信じて復活の希望に生きる者になりたいと思いませんか。


3.復活のキリストをどのように体験できるか
 ローマ10:9~10、ローマ10:13、Ⅰヨハネ1:7~9 
 私たちの救いは、イエス様を罪からの救い主として心に信じ、イエス様が復活して今も生きて働いておられる救い主であることを信じて口で告白することによって与えられます。