2020.10.25 怒りからの解放 小山 大三 牧師
メイン聖書箇所:エペソ4:25~32 【音声ブログ】
最近怒りを覚える経験をした方があるでしょうか。実際に他人に対して腹を立て、怒った方があるでしょうか。
できれば、心静かに過ごしたいと思いながらも、私たちの人生は腹立たしいことでいっぱいです。
そして、多くの人々が怒りが原因で心病んでしまったり、愚かな罪を犯しています。
心理学の専門家によると、カウンセリングを受けに来る9割の人は、怒りの問題を抱えているそうです。
1.怒りとは『私たちの好まない何ごとかが行われる時に、私たちが内に感じるいらだち、あるいは立腹の感情。』(ジョン・パスターカンプ)
2.怒りとその結果
(1)怒りは、愚かな過ちを犯させる 箴言14・17
人は怒りに支配される時、考えられないような愚かなことをします。
何年か前の出来事ですが、夫婦げんかをして怒った妻が、灯油を家の中にばらまき火をつけて、家を全焼させた事件がありました。
また、新婚旅行で海外のホテルに滞在中に夫婦げんかをし、怒った夫が新妻をホテルの窓から外に放り投げて死なせたこともありました。
(2)怒りは悪魔に足場を与える エペソ4・26~27
怒りの感情を持つこと自体になったものです。
ただし、怒りは建設的に用いることもできるし、破壊的に用いることもできます。
怒りをどのように用いるかは、私たちの責任なのです。
(3)怒りは病を呼ぶ
『穏やかな心は、からだのいのち、激しい思いは骨をむしばむ。』(箴言14・30)
医学専門家の統計によると、人の身体的病気の60から90パーセントは、怒りと恐れによって促されているそうです。
・ある女性は、離婚問題の渦中にあって、片方の視力が悪化してきました。医者は、どうすることもできないとのことでした。
彼女は激しい怒りと憤りでいっぱいになりました。
教会に来てメッセージを聞き、『憤りを捨てる』決心をし、祈って教会を出た後、視力が回復しました。
彼女が憤りを手放した時に、神が奇跡を行って下さったのです。
(4)怒りは、祈りの生活を妨げ、霊的指導者としての資格を失わせる
Ⅰテモテ2・8,テトス1・7
3.怒りからの解放
怒りの原因は、私たちの高慢と自己中心的考え方にあります。
怒りによって心が支配されるままにしておくことによって、しばしば苦みが心に宿るようになります。箴言21・24、へブル12・14~15
(1)怒りを罪と認めて、神の前に悔い改める Ⅰヨハネ1・9
私たちの心は畑のようです。畑には、すぐに雑草が生えてくるし、害虫もやってきます。
よい収穫を得たいと思うなら、畑を見張り、草を取り、害虫を駆除しなければなりません。
カインがそうであったように、明確な悔い改めのないところからサタンは侵入し、さらに大きな罪へと導きます。
(2)怒らせた相手を赦す ルカ23・34
イエス様は、全く罪の無い方であったのに偽りの証言によって道理に合わない裁きを受け、罪人とされ、十字架刑を受けられました。
十字架上で、激しい苦しみの中、自分を殺そうとする人々やあざ笑う人々のために『父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか
自分でわからないのです。(ルカ23章34節)』と祈られました。
本来、私たちが十字架刑に遭うべき罪人なのです。しかし、イエス様が身代わりに刑罰を受けてくださったのです。
それにより、私たちは神に赦され御霊に宿って頂くことができます。
この御霊の力によって、私たちも他の人を赦し愛することができるのです。