2020.11.29 思い煩いからの解放  小山 大三 師

メイン聖書箇所:マタイ6:25~34 【音声ブログ】

 『なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。』
 (マタイ6:28)
1.思い煩いやすい日本人
 脳科学者の中野信子さんによると、日本人の脳には3つの特徴があるそうです。
 それは、第一に世界で一番心配症の人が多いこと、第二に世界で一番正確性を重視すること、第三に世界で一番失敗を嫌うこと
 だそうです。


2.思い煩いやすいのは人間一般の特徴
 実は、心配し思い煩いやすいのは日本人だけではありません。
 イエス・キリストは、思い煩いやすい人間の弱さをよくご存知です。
 ですから、山上の説教の中で、何度も何度も『心配するな』と語っておられます。
 アメリカのあるお医者さんが、思い煩いについて興味深いデータを出していました。
 自分の患者さんを分析したところ、40パーセントの人が、起こるはずのないことで煩っており、30パーセントの人が、
 過去に起こったことで煩い、12パーセントの人は、特別理由がないのに思い煩っていたというのです。
 (10パーセントの人は、健康のことで煩い、残りの8パーセントの人が現実問題のことで煩っていました。)


3.思い煩いの原因
 (ア)罪責感  詩篇32:3
  詩篇の記者ダビデが経験した通り、過去の罪による罪責感は、思い煩いを増し加えます。
 (イ)過去の体験と影響
 (ウ)命よりも物質的生活を優先させる生き方  マタイ6:31~32
 (エ)漠然とした将来への不安  マタイ6:34
 (オ)サタンの攻撃
  サタンは私たちが直面している問題を現実以上に大きく見せることによって、私たちを落胆させようとして働きます。
  私たちは神の約束の言葉から目を離して現実だけに捕らわれると、深い思い煩いに陥ってしまいます。


4.思い煩いからの解放
(1)全知の神に信頼する  マタイ6:26、10:29、ルカ12:6
  二羽の雀が一アサリオン、五羽の雀が二アサリオンで売られていました。
  四羽の雀を買うとおまけに一羽余分についてきたのです。
  その余分なおまけの雀さえも天のお父様が覚えておられるのです。
(2)恵みの神に信頼する マタイ6:28
  1972年12月23日の夜、私たちは宣教師のW師の家に食事に招かれていました。
  その時、ビジネスマンのクリスチャンの方が来ておられて、食事をしながら、どのようにしてクリスチャンになったかを
  話してくださいました。
  そのお話しを聞く中で、私は心の深い所で信じることができると思いました。
  そのお話のあと、『神様、あなたは生きておられます。私の不信仰を赦してください。私はあなたに従います。』と祈り、
  イエス様を救い主、また生涯の導き手として受け入れました。
  祈り終えて目を開けると、『野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。(マタイ6:28)』と書かれた額に
  目が止まりました。
  私の目はそれに釘付けになりました。
  私の田舎の野原に咲いている花々が思い浮かびました。
  花は自分を太陽にまかせ、風にまかせ、他の花と競争するわけでもなく、精一杯咲いています。
  その姿を思い浮かべる中で、私は自分の人生で最も大切なことは、この世界を造られ、また私を造られた神に、自分自身を
  心から委ねて生きることであると教えられました。
  生まれて初めて、聖書の言葉を神の言葉として味わうことができたのです。
  私の心の中にあふれるばかりの喜びと平安が与えられました。