2021.4.11 三種類のバプテスマ(3)― 聖霊のバプテスマ 小山 大三 師
メイン聖書箇所:使徒1:1~8 【音声ブログ】
クリスチャンとして神に用いられる条件として、聖書は、以下の2つの事がらを強調しています。
(1)自らの醜さ、罪深さ、弱さを徹底的に知る。
(2)聖霊の満たしと力に
よって大宣教命令を実行することが可能になる。
1.自らの醜さ、罪深さ、弱さを徹底的に知る
クリスチャンは、自分の生まれつきの力でキリストの証人となることはできないことを知らなければなりません。
イエス様の一番弟子であったペテロは、イエス様が捕らえられて尋問を受けておられたとき、イエス様を3度に
わたり否定し裏切りました。
ペテロは自らの弱さを知らされました。(マタイ26:31~75)
ペテロだけでなく他の弟子たちも、みなイエス様を見捨てて逃げてしまいました。
彼らは主イエス様の十字架刑に直面する中で、自分の力でキリストの証人になることはできないことを嫌と言う
ほど教えられたのでした。
みなさんや私も同様な経験があるのではないでしょうか。
心の底から本気で、立派な信仰者でありたい、もっと主イエス様のために役に立ちたいと願いながらも、力の
なさを痛感しているのではないでしょうか。
幸い、キリスト教は、『恵みによって救ってあげたから、あとは自分の努力で頑張りなさい』式のものではない
のです。
恵みによって救われ、恵みによって生かされ、恵みによってキリストの証人として用いられるのがキリスト教
なのです。
2.聖霊の満たしと力によって大宣教命令を実行することが可能
『しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤと
サマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。』(使徒1:8)
イエス様が弟子たちのもとを去って行かれることを語られた時、弟子たちはよく理解できずに悲しみ不安に思い
ました。
そのため、イエス様は十字架にかけられる前にも復活後にも、『父の約束』として御霊が弟子たちに与えられる
ことを教えられました。
イエス様が天に戻って行かれ、姿が見えなくなっても、『助け主』なる御霊が弟子たちとともにおられ、真理を
教え、力ある御業を行なわれることを語っておられたのです。
全世界に出て行き福音を伝え、信じる人々を弟子とするように命じられましたが、その前に『父の約束』を待ち
望み、聖霊のバプテスマ(満たし)を受け、聖霊の力を受けるよう語られたのです。
ペンテコステの祭りの日は、まさに父の約束の成就の日となりました。
イエス様の昇天の後、イエス様の教えを守って父の約束である聖霊のバプテスマ(満たし)を受け取ろうとして、
弟子たち120人は祈りに専念していました。
すると、イエス様が地上を離れて行かれて10日後のペンテコステの日に、聖霊が激しく下られ、弟子たちはみな
聖霊に満たされたのでした。
ペテロは、この聖霊の満たしの経験により、復活された主イエス様が父なる神の右の座に着いておられることを
はっきりと理解しました。
聖霊のバプテスマを経験したペテロと他の弟子たちは、50日前とはすっかり別人になりました。
迫害をも恐れない大胆な弟子に変えられたのです。
ペテロの大胆な説教により、この日一日で、3000人ほどが弟子に加えられました。
私たちも聖霊のバプテスマを経験する時、主イエス様の復活を理性抜きで実感し、主イエス様が生きて働いておら
れることを確信させられます。
聖霊は今地上で行き巡り、クリスチャン一人ひとりを満たして用い、まことの神を知らない人々を救い、キリスト
のからだに合わせ、神の国を地上に拡大する働きをしておられるのです。